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うん。
無理しない程度にためしてみる。
[宥める以外の行為が上手にいったためしはまだなかったのだけれど、そこは内緒だった]
……なにかきた?
[鎖が揺れたのに、その瞳が変化したのに気が付いて。
彼女もまた周囲の気配を探り始める]
無理はせずに……どうも、君は見ていて危なっかしくて。
影輝王も、君の事は心配してましたよ?
[以前交わした言葉を思い出しつつ、やや軽く言って。
それから、問いに一つ、頷く]
エターナル・ロンド!
結界陣!
[視覚でそれを見て取るのと、感覚が捉えるのはどちらが早かったか。
とっさに展開するのは、守護方陣よりも上位の護りの陣]
/中/
どーでもいいがこの武器。
ほとんど、ガードにしか、使われとりませんな。
まあ、ガチでバトる時は、斬空刃モードにする予定だったしねー。
あ、おはよう。
[一瞬アーベルに気を取られる。
その近くに突如その気配は強くなり]
だめっ!
[咄嗟に助力を願ったのは。
ここに来る前の日、その手で覚えた氷の感触。
小さな礫がそちらに向かう。
……まともな制御はできていなかったけれど]
[のたうつように、身をくねらせた黒蛇の身体が、みるみるうちに膨れ上がり、大蛇の姿に変わる。漆黒の鱗は鋼のごとく、その毒牙は血の如く紅く、瞳は虹彩の無い闇の色]
おはようございます、と。
[口調だけは軽く、アーベルに挨拶を返しつつ。
大蛇に変化した黒蛇を睨むように見やる。
そこから感じ取るのは、魔の力]
最深部から、お使いご出張とはご苦労様で!
[飛んできた氷の礫を一つ、掌で受け止め。]
あー…なんか厄介なのが来ちゃった、かな?
[暢気そうに言いつつも、双眸は冷たさが支配して。]
[身を引いた影輝の精霊には、それ以上構わず、睨みつける時の竜に向けた深い黒の瞳には、感情の色も無い。けれど、チロリと覗いた黒い舌は、嘲笑したようにも見えただろうか]
/中/
ところで、前々から思うていたのですが。
くれさん。
何かを思い出させる何かを思い出させると思ってたんだが。
魔羅っぽいのね……(汗)。
……確かに、俺たちでは無理かもしれん。だが。
[ふと蘇るのは、猛る火炎の若竜の姿か]
心の魔。
あんたは全ての心を知るが故に、確かにそれができるのかもしれない。
しかし。
閉じた世界でのみ孤独を癒して、それが本当に救いとなるのか?
[黒き蛇は、ゆらりと頭を振る、それは嗤ったように見えたかもしれない]
「世界を閉じるのは、お前達の方だ。この世界の律に縛られ、その娘を縛ろうとする。心のままに産まれた娘を心のままに生かそうとはしない。その娘は新たな世界で自由と解放を得るだろう」
そんなの、変!
[思わず口を挟んだ]
偏ったままなんて本来の姿じゃない。
自由なのと何でもありなのとは一緒じゃない!
律無き力は無為。
自由と束縛は表裏対なすもの。
一方を損なって一方のみを得る事は何者にもできん。
……あんたとて、『混沌』という属の律に縛られているのだから。
世界は生命。その生き様は自ら定めて行く。
何故、その生命をわざわざ絶とうとする?
……いや、それ以前に。
世界自体が輪転するという事の意を。
あんたはどれだけ理解しているんだ……?
その、新たな世界の為に、こんなことを?
その代償に今ある世界を傷つけて?
……ふざけんな。
[吐き捨てるように呟く。]
[手の中の氷は水と化し、少しずつ膨れ上がっていく。]
[大蛇はちろりと舌を閃かせる]
「何をもって偏りと言う、影輝の精霊。安定だけが、この世の理とみなすお前に、欠けた心を持つ者の苦しみが解るというのか?」
/中/
設定者独り言たーいむ(何。
設定者視点における世界の輪転。
これは完全なリセットなんだよね。
絶対に同じ物は作れない(笑)。
ただ、それについては誰も知らないから、みんな書の力を使うと、今在る世界を好きなように創りなおせると思っちゃうんだよなあ。
ぶっちゃけ、こんなもん知ってるのはカオスとロウ覗くとそれこそウロボロスくらいのもんだったりする罠。
そして、ウロさんの知識をフルブラストで押し付けられたおとにーさんは知っちゃってる更に嫌な罠。
[ずるりと大蛇はその巨体を動かす]
「理解など、してはいないとも、時の竜。だが、それなら、お前は全てを理解しているというのか?孤独を恐れて、何者にも真に心を預けぬお前が?」
[アーベルの怒りの声には、僅かに目を細めたか]
「ああ、そうだとも、流水の精霊。古きを壊し、新しきを産む力と成す。それこそが変化というものだ」
[過干渉――赦されざること――]
[それは、彼女とて理解していた。
自己満足であり、我儘に過ぎないのだと。
それでも彼女には、見過ごす事は出来なかった]
安定だけじゃないよ。
流れ変化するのもまた自然。
でもあなたの言っているのはちがうもの。
私は均衡に携わる者。
全ては自然にあるままに変化し、安定してゆくべきもの。
あなたの言うのはそうした律すらなく、ただ力のみが振るわれる世界でしょう?
それは自由とはちがうと思うわ。
「どうしても、争いたいのか?私はそれを、一度たりとも、望んではいないのに」
[静かな声とは裏腹に、大蛇はその毒牙を閃かせる]
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