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―食堂―
「で、どのカレーにするんだい?」
………どれ、ってナンデスカ。
[選択式だなんて知る由も無い...は、
食堂のおばちゃんに尋ねられて、漸く6種類ある事を知った。
今からボードを見に行くのも有りだが、何というか面倒だ。]
……えーと、…んじゃ{6}で。
[勘。というか適当。
厨房の奥から何が出てくるか正直とても不安。]
んー……。
やっぱ、どーにも、しっくりこねぇんだよな。
イレちゃんなら、確かにマテウスの旦那やユーディちゃんを連れ去るぐらいの機能は、ある。
ここのシステムと連動して、ダウンを引き起こす事もできなくはないだろう……が。
[はふ、と一つ息を吐いて]
……それでも。
やっぱり、違和感しかねぇ。
[適当に構ったりからかったりして、小さな変化を見てきたせいか。
そして、昨夜のダウン前の問いかけの様子に、あるものが重なったせいか。
……どうにも、疑う、という気持ちになれないのが正直な所で]
……メンバーだって名乗った連中や、博士なブリスちゃんは疑う事自体無駄っぽく思えるし。
[ここらは、各人の特性やら何やらも一応踏まえたらしい]
ティルは……違うよな。
ユーディちゃんがいなくなった後のあいつの落ち込みは、演技とは思えねぇし。
わんこの旦那を結構しっかり支えてたからパワーはそれなりにあるだろうが、マテウスの旦那とメタルわんこまとめて引き摺るとか、ムリだろーし。
[さくっと言った]
ユリアンは……。
[一度言葉を切って、やや、思案するような素振りを見せ]
あいつは……違う。
あいつの太刀筋には、邪気はなかった。
[迷いみたいなものはあったけど、と口の中で呟いて。
しかし、それは基準としてどうなんだ]
そうなると……んー。
[消去法が行き着く先は、一つ]
カルル……か。
[カレーを手にしたまま、広い食堂の何処に座ろうか考えて。
敢えてど真ん中の席を選んでみる。深い意味は無い。]
………静かだなー。
[数日前は、あんなに賑やかだったのに。
思わず、はふ、と溜息をついて、カレーを一口。
思ったより辛かった。水、水。]
技術レベル、身体能力……。
どっちの方面から見ても、今までの事が起こせるだけのレベルに達してる。
……一番しっくりくるのって、あいつ……なんだよな。
[小さく呟いた後、はあ、と大きく息を吐いて]
一番、イメージ的に違和感あるのもあいつだけどよ……。
[それって何気に酷い認識じゃ]
―自室―
[今日はうなされる事も無く寝ている]
ぐううう〜〜〜〜〜〜
[腹の虫を目覚まし替わりにむっくり]
腹減った。
[どうでもいいけど、段々語彙が減ってないか?]
……ま、取りあえず、なんだ。
ここで一人で唸ってても、仕方ねぇし。
……飯、食いに行くか!
[軽い口調で言いつつ、食堂へ向かう]
─…→食堂へ─
[必死に水がぶ飲み中。
甘いカレーも苦手だけど、辛いのも苦手らしい。
テレビの前のよい子たちは、好き嫌いしちゃダメだぞ!]
……っと、エルるんだー。
[やっほー、とひらりと手を振りつつ挨拶。
スクワットしながら歩くって、器用だな…アイツ]
─食堂─
……あ、そーか。今日は金曜だっけ。
[入るなり感じた匂いに、メニューを把握]
んあ、なに、選択式?
んじゃあ、てきとーに……{5}で。
[スープカレーの皿を受け取って、テーブルにつく]
スープカレーって初めて食うなあ。
[ユリアンの姿に気付くと、すちゃ、と手を挙げ挨拶]
よ!昨日は良い勝負だったな!
[一人分しかないから、おかわりも大盛もできないんだけど、と妙に済まなそうなおばちゃんに、一瞬きょとん、とし]
……いあ、別に俺は普通に食べられればいいんですがと。
[黄だからって、カレー大食いする訳じゃありません、と念のため]
……よ、こんばんは、と。
[それから、先に来ていた二人にひらっと手を振り挨拶]
……きのう、ってアーベルとの?
エルるん、見てたんだー。
[すちゃ、と手を挙げ返し。知らなかったーと、
投げられた言葉に首を傾げながらカレーを一口。
あまりギャラリーには気付いてなかったらしい]
あれは…良い勝負っつーんか?
[ぽつりと思わず呟いた。ただの意地の張り合いだったような。
とかチラリと思ったが、まぁ…伏せておこう。うん。
と、噂をすれば?な感じに
食堂にやってきたアーベルにも、ひらりと手を振って]
[ユリアンの返事に、わはは、と笑って]
なんだよ、あんなに見物人居たのに目に入らねえくらい夢中だったってか?
良い勝負だったぜ、二人ともすげえ強かった。
[声はどこか楽し気かもしれない]
[取りあえず、テーブルに座って食べ始め。
雷獣はまたも海老をかしかし]
ん……ああ、昨日のか。
[エルの言葉に、話題に気づいて、苦笑]
……俺より強いヤツなんて、世の中ごろごろしてますよ、とねぃ。
[師匠とか師匠とか師匠とか。その部分は一応言わずに]
……。む、夢中だったのは確かだけど…。
…そ、そんなに居た?
[エルの言葉に思わず目が点。
思わずアーベルに確認。…本当に見えてなかったのか?]
あー……けど、良い勝負だって言ってもらえるのは嬉しい。
ありがと。
[続く言葉には、へらりと笑って]
[アーベルにも笑みを見せ]
そりゃ、上見ればキリねえだろうけどさ!
でも、俺はまだ、お前等に適わねえなって思ったから。
[ユリアンには、ぱたぱた手を振って]
礼言うのは、こっち。面白かったぜ。
……気づいてなかったんかい、おま。
[ユリアンの問いに、思わず呆れた声をあげ]
エルちゃん、ユーディちゃん、ティル……わんこの旦那もしれっといたな。
面白かったなら、そりゃ良かった。
つまんねー試合見せるよりは、全っ然良いっしょ。
……って、ぜんっぜん気付いてなかった…。
[エルの言葉に、に、と笑むものの、
アーベルの言葉に、呆然としながらこくりと頷いたり。
どうやら、集中すると周りが見えなくなる性質のようです。]
ワンコのおっさんも見てた、んか。
……手の内、知られたかな。
[サイトの言葉を口の中で反芻すれば、
全てを見せた訳でもないが、うかつだったカモ、と僅かに眉を寄せて。]
そーんなの、気にすんなって!
[手の内を見られたかというユリアンに、びしとサムズアップ]
知られてようがどうしようが、こっちが強けりゃ勝てる!!
キリがない……か。
[そうかもな、と笑って]
まだ敵わない、かあ。
じゃあ、抜かされないように、俺も鍛練続けんとねー。
[冗談めかして言った後、ユリアンの様子に僅かに表情を険しくして]
ま、動きのパターンは読まれたかも知れねぇが。
それなら、違うパターンで当たればいいだけの事。
[まだ、『切り札』は取ってあるしな、と。
口の中で小さく呟く]
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