人狼物語 ─幻夢─

80 夜天銀月


織子 カルメン

[やがて、辿り着いたのは自分が育った家。
父や母は居たかもしれないが、今の自分の視界には入らなかった。
ただ目指すのは、自分の部屋。]

 ──……。

[毎日触れていた機織り機。その前の椅子に座るような動きをし。
そよそよと手を動かす。もう何も生むことはできない、その手で。
辛い時も悲しい時も、色とりどりの糸をくぐらせ布を織っていれば忘れられた。
そして今はただ、「自分」が完全に消え去ってしまうまでの時間を。生きていた頃と同じように機を織って、過ごす。
誰にも見えないけれど。その顔は、全てから解放されたように*微笑んでいた。*]

(938) 2013/01/17(Thu) 23:55:35

SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
人狼物語 幻夢(和名&ver.Schwarzes) by azuma
幻夢学園 by seileitoh/日向星花
人狼審問画像 by kiku2rou
黒い森 by 坂無炳吾
トロイカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 by きりのれいん
人狼物語 星影 by kayu
バナー画像 by Silverry moon light