18 【機鋼の宴】─精霊演戯・第三演─
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シスター ナターリエ
―幕間≠開幕前―
[機精の伝言は、短かった]
「機鋼王クロムより、血の澱み（穢れ）を浄化する腕輪を」
「――時の竜補佐と引き換えに」
「了承するならば、浄化終えし時まで補佐を」
[私の返事を待たず、機精は消えて行く。
残されしは、美しき青菫石の天蓋持つ時を刻む白金の腕輪。
私はそれを一度鞄へと仕舞いかけ――空に白き翼が過ぎる]
『……ぁ…』
[私は時の竜に出会い、白金の環を腕へ通す。
浄化を終えし時まで――彼の竜の側に在るを約された腕輪を]
[――五年後。
私は外れし腕輪を手に彼の竜の元へ歩む。側に在るを*願う為に*]
教師 オトフリート
>>3271
そうだね。
機鋼界で出会った皆、旅の経験……それから、あなたの支えのお陰で。
セレスは、強くなった……俺よりも、ずっと。
[静かに告げる刹那、表情を掠めるのは、穏やかさ。
それでも、次に投げかけられた言葉に、それはふい、と掻き消えて]
……俺は。
[異眸が見やるのは、揺れる螢火。それは、今の自身にも似て]
俺は無限であるが故に、孤独を捨てられない……。
一度、その禁を犯して、痛みを受けて……そして、その痛みにずっと、怯えて。
[だから、誰も寄せないのだと。これはいつかも話したろうか]
……だから。この役目が終わったら……逃げるつもりで……いた。
[けれど、と。そこで一度、言葉は途切れ]
学生 リディ
―機鋼界・東部エリア―
[屋敷があった。どこにも不穏な気配は無かった。事件はもう終わったのだろうか。それとも何も無かったのか、影輝王は何も説明をしなかったので、ミハエルには何も判らない。
屋敷の屋上には酷く強く影輝の精霊力が働いている場所があるようだった。此処へ来て勘は確信に変わっていた。
ミハエルは屋敷の戸を開くのももどかしく、傍にあった機の、大振りな枝に飛び乗る。そこからもう一度跳んで屋上へ。
屋上へたどり着く。
此処まで駆けて来たことが妙に気恥ずかしいような気がして、ミハエルは歩調を緩め、軽く呼吸を整えてからさも何事も無かったかのように、影輝の精霊力で満たされた小さな部屋の扉を開いた。]
青年 アーベル
まあ、僕も、今のうちに。
精霊演戯シリーズに通して参加させて頂きましたが、
気付けば、二・三演ともにＬＷという大役でした。
びっくり。
でも、とても楽しんでやれました。
皆様にも楽しんで頂けたのなら、何よりです。
この舞台でお会いするのは最後でも、
また何処かで逢うこともあるでしょう――
というか、ありますね。
その時には、よろしくお願いします。
本当にお疲れ様でした。
小説家 ブリジット
―機鋼界・北部エリア、凍てついた洞窟―
え、あ。はい、いってらっしゃい。
[出た先が氷世界で流石に驚いていたラスは、走り出したミハエルを何となくそのまま見送ってしまって。
さてどこにいるんだろうと気配を探って。見つけた紫水晶の傍にある当の本人の気配も探って]
…あ、馬鹿。
[同じ影輝であればこそ、今の状態がどんなかは予想がついた。
その力の不足を補う為には。属性の強い場所にいるか、はたまた誰かから直接分けてもらうのが必要なはずで。
これはますます自分の出る幕じゃないなぁと頬を掻き]
とりあえず、俺はのんびりと向かうかな。
[クックッと笑いながら周囲の景色を楽しむようにしてゆっくりと*歩き始めた*]
小説家 ブリジット
―東部屋敷屋上・天球儀の部屋―
[その部屋の真ん中には。
天球儀にもたれかかって眠り込んでいる藤色の
ふわもこもどき一匹]
傭兵 マテウス
あ、俺も！
お疲れ様でした！
企画してくださったたすくさん、参加してくださったみなさま、そして読んでくださっている方。
３演とも参加させていただけて、幸せです！
本当にありがとうございました！！
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