人狼物語 ─幻夢─

7 【鍵の書】─精霊演戯・第二演─


少女 ベアトリーチェ

〜おまけ〜

[全ての終わりし後の事。
北の遺跡の傍らに、佇みし影が在る]

やれ。つい力を貸してしまうとは。
見守る時が長くて、情が移りでもしたかな。

[閉じた鎮扇を顎元に当てつ、くつり笑む。
其の容は何時かの狭間にての時と同じく、
どちらともつかぬ年若き人の姿、和の衣装。
とんと地を蹴れば吹く風に、ふわり身体は木の上へ]

まあ、あれももう心配は無いだろう。
後は彼に任せて、僕は他へ往くとしようかな。

[呟きは白む空に消えゆくか。
再び風の巻き起こりて、梢が音を立て揺れる。
葉が土に触れる頃には、もう其処には何も*在りはせず*]

(1434) 2007/04/11(Wed) 22:21:19

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