何だ、ねーさん結構近くに…
[この中にいるのはアナスタシアと自分だけだと思っていたから良く見もしないで気楽に声をかけて。
けれど、その人影が誰か解ると、表情が一変した。]
………キリルちゃん!?
ちょ、どうしてここにいるの!?
[彼女の意識はあったか無かったか。
慌てて側に駆け寄ろうとして、ひどく身体が重く感じることに気付くと小さく舌打ちをした。
魔力の高い自分ですらこうならキリルはもっと辛いかもしれないと思い、急いで彼女の傍に向かうと抱き寄せ。]
ごめん、イヤだろうけど我慢して。
俺にくっついてれば少しは楽なはずだから。
[そう言いながら、緩く魔力を全身に帯びさせた。]