[ゆるりと細める瞳。薄らと浮かぶのは楽しげな其れ]「こんなに月が蒼い夜は不思議なことが起きる」のだから。俺たち妖精からしても、ヒトと触れ合うのは「普通」では無いのだし。[翳す手は人差し指を一本立てて空を撫でる。軌跡に紡がれていく銀は細く長く]…この程度の細さで良いだろうか。紡いでいくから適当なところで一旦切ってくれ。[糸の先をイゾルテの傍に浮かせ、銀は指先から長く長く続けて糸を紡いでいく]