まだ、って言うとそのうち来て欲しかったってぇ口振りだねぇ。
なに、寂しかったの?
[生を潰えた割には揶揄いの笑みを浮かべてクレイグに言う。
よ、と言う掛け声と共に立ち上がると、いつもの癖で服を払う仕草をした]
えいやっ。
[声と共に、顔を覆ったままのクレイグに対し、抱きつきを敢行する。
逃げる余裕は無いだろうと踏んでのこと]
この状況で誰も、ってわけには行かないからね。
アタシで良かったよ、他が残れる。
アタシは、どの道引き寄せる可能性が高かったんだから。
アンタと同じでさ。
[言いながら、自分より背の高い弟を瞳だけで見上げた]