[強がっていられたのも其処までだった。四肢から力が抜けるのを感じる。手にしたアミュレットをきつく握りしめた]アーベル[名を呼ぶ。『俺の分まで生きろ』と紡ごうと動くくちびるは音をなさない。アーベルの剣を胸に抱いた人狼は、その場にくずおれる]