――……未練、か……それがあるなら、そうなるのかも、ね。[森の言葉に考えるような間があく。 頭を撫でた森が宮町のほうへと行くのを見送り。 川島の声が聞こえて、視線をそちらに向けた]……宮町さんも川島君も人間なんだったら……やっぱり、あのときがんばれば、良かったのかな……[あの時―― 生徒会室に向かったときは、露島を疑っていたから、力がなくても、手段がなくても何とかして処刑すればよかった。 でも、そんなのは結局あとから思うことで――あのときは、信じるしか、なかった]