[訪れたのは屋根の上。奏でていたのは苦手としていたはずの彼。>>+100けれども光に、虚ろな目を恐れる様子はなかった。そうして少し離れた場所で止まり、形を変える。現れた女は屋根の上に腰掛け、曲に聴き入るように目を閉じていた]……――……[そうしてそのうち、旋律をなぞって声を紡ぎだす。詩までは勿論知らない為にハミングで、リュートの音を消すことのない音量で]