[開けた扉の先は真っ暗。それでも見えたのはあの血のお陰なのか、それとも既に生きてはいないからか。同じ形の、幾つか立ち並ぶオブジェの傍へと。]――あ。[透き通ったオブジェの中に、何処か見覚えのある顔を見た。“武器を取って人を殺せ”そう言っていた老人と良く似た精巧な人形。良く見ればあちこちパーツが欠けて・・・・・・・・否、人形では無かった。硝子の棺に納められた、死体そのもの。]