[ドロテアのお願い>>1:102に、籠はふるり、ゆらゆら。白いリボンがぴろぴろ揺れた後、そこに薄紫色の光が灯った。光はぱち、と弾けて小さな翅を持った姿──小妖精のそれを形どる] 『あのー、籠そのものは動かせないけど。 ぼくに出来る事なら、ちょっとくらいは、お手伝い、できるかも……』[訴える声はか細いもの。瞬く光は不安定で、大声上げられたりしたらびっくりして籠に隠れてしまいそうだった。**]