[耳に届く日碧の声。
それ故に消炭の瞳に浮かんだのは強い哀しみと僅かな絶望。
だから脇腹へと背から突き立てられた白刃を避けることができなくて]
……ッ…
…ァあ、そうかよ。ちく、しょ。
[背に突き立つ刃を引き抜くと、己の血に濡れた指先をその指先を青い輝きの上滑らせ、抜いてやはり血にまみれた刃を持つ手、青い輝きに重ね]
――――開始策略式。
並列循環 融合 融解 再構築―――再生。
[ぐにゃり、と刃の影うごめきそれは青い輝きに溶け込んで。
再び青い銃口を彼に向ける]
雷帝・改 白槍 花弁連符
[射出される弾はヒトツだけ。
けれどそれは言葉ひとつでぶわりと膨らみ弾け細かくて鋭い――日碧の刃の性質を確実に受け継いだ攻撃になる]