─集会場・広間─[力に抗えたのは僅かな間のこと。狙いをつけるも何もなかった。ただ闇雲に腕を持ち上げ、引き金を引く。反動を逃がすことも出来ずに、更に息が詰まった。行方を見届けることもできなかった銃弾は、こちらに意識を向けていなかったメイドの身体を動かした。主である青年の放った銃弾は狙いとは別の場所に。けれど変わらず致命傷を与えていた]