――…へぇ、
[青の輝きに、僅かに翠を細める。
回避を試みようとして、脚に奔る紅と痛みが思考を遮って、小さく舌打ちを零した。
咄嗟、右脚のホルダーへと手を滑らせて。節に指を掛けて一気に引き抜く。
じゃらりと金属音と共に、三節の繋がった棍棒が解き放たれた。
迫り来る刃を受け流そうとすると共に、棍棒の先へと、組紐を絡め引き鳴らす。
神楽の韻を一際高く響かせると同時、4つの刃が銀を煌かせて上空へと奔った。
――ちかと、月光を反射して。
二度目の韻。
真垂直に――相手の頭上目掛け、白銀が降り注ぐ。]
…――っ!
[同時、襲い掛かる複数の刃。
喰らったら致命傷になるだろう部分へは辛うじて弾くも
左腹部、右肩へ奔る激痛に、眉を寄せて]