[くんっ。光の靄に紛れ、指先から光が尾を引き飛んでいく。くるり。光はクルトの傍で輪を描くと、その軌跡と共に靄の中に掻き消えた]…。[一つ瞬きをするが、皆の声が聞こえれば顔を上げて]あ、あたしは、大丈夫。だけど。