[ひらり、はらり。空から舞い落ちる六花が視界を過る。鍛冶場からギュンターの屋敷にたどりつく頃には風と雪の勢いがじわりじわりと増していた]は、……。[冷たい風が喉に染みる。外套の襟を立てて口許を覆ったままナターリエからやや遅れて屋敷の扉を叩く。再訪を伝えてある事と外で待つは辛い天候となっていることもあり家人の出迎えを待たずに扉を開けて中へと身体を滑り込ませた]