……でしょう?
[ライヒアルトの溜息と苦笑に返すは微笑]
言葉だけじゃなく心からそう思っているのよ。
ラーイの目指すところは、きっと高いのね。
[彫刻していて、もっと良いものを、と思う事は少なくない。
だからこそ彼の言葉も理解できて頷きを向けた。
歩み寄るエーリッヒの気配に意識むければ
ライヒアルトの気配は先より少し遠のくを感じる。
エーリッヒの尋ねに、そわと眸が揺れた]
何でもない、って言ったら
エリィは誤魔化されてくれそうね。
[ぽつ、と呟いて]
……あなたに隠してる事がある、って、言ったの。