[雷の龍が掻き消えた理由を、青少年は後で知ることになる。それは純粋な、避雷針の原理。龍は青少年を守るように現れた刃を受けたいくつかの球体へと分かれて降り注ぐ。ゆえに機械は壊れ、爆発し。その中で軽く聞こえる、誰かの倒れるような音]…李雪?![どうにかこの場所へと足を運んだ少女の精神力は限界だったのだろう、残り一本の刃を肩に受けた痛みも忘れ、青少年は昏倒する少女のほうへと足は自然と向かう。目の前の怒りすら忘れて]