[途中で言葉が途切れたのは、「阿呆なことばっかり言うな」とばかりに兄マクシームに後ろ頭をたたかれたからだった]
いったーい! お兄ちゃん酷い!
う、そりゃ……そりゃあたしが悪いけど……
でもでも、ほんとにいたりしたら、危険、だよ。
誰かを殺したくなんて、ないけど……死ぬのも怖いよ。
[訴えはあっさり兄に「無責任なことばっかり言ってるからだ」と一刀両断された。
それでも、心にある不安は口をついてでる。
兄マクシームと、幼馴染のキリルの間を視線がいったりきたりして、しゅん、と地面へと落ちた**]