― 三階/展望台 ―[ナイフがアレクセイさんに傷をつけたのを見て、ボクはまたちょっとだけ笑った。すぐに貫かれた喉に熱さが押し寄せて、苦しくて、立っていられなくて、ずるずると崩れ落ちる。頑張って首を動かして、ボクを刺した人を見上げた]……、 、[喉が裂かれてしまった今、口を開いても溢れてくるのは血ばかりだった]