……違うよ、アマンダ。[しばしの間輪を見つめておりましたが、ゆっくりと顔を挙げて、首を左右に振ります。そのかおから表情は消えており、いつものようにぼうっとしておりました。] 知りたかったのではない。 ただ、足りないものを、埋めたかった。 でも、この世界に生きるベアトリーチェでは駄目なんだ。[それはやっぱり、謎かけのようであったでしょうか。] ……あとは、最後の、均衡を。[ぽつんと呟かれた言葉は、ひとりごとのようでした。]