―聖堂―
[エーリッヒの応え>>4:+43に頷く。
繕うことなく本当を教えてくれる事をうれしく思う。]
……うん、我慢出来なかった。
[抗おうと試みたけれどそれを続ける事は叶わない。
その身を苛む苦痛に耐えかねて爪を振るった夜がある。
閉じられた眸がまたこちらへと向けばふっと目を細めた。]
あなたはころせない。ころしたくない。
[その喉に、その心臓に、牙を、爪を、向けてしまう前に
アーベルに向けたと同じような言葉を向けようとしていた。
今思えば、ひどいことをねがおうとしていたと分かるけれど。
これまでエーリッヒに嘘を吐かれた覚えはないから首肯し]
嘘じゃないって信じる。
ううん、嘘じゃないって分かってたけど、夢みたいで、……。