[後から、フィグネリアに対してわりと無責任なことを
己は言っていたものだと気づく。
「ちゃんと食べて」と彼女には言ったものの、
自分の手では何の料理も彼女に作ることは出来なかった。]
せめて僕も、食堂の手伝いの仕事くらいは
多少やってみておくべきだったのかな。
[それから、幾つかの扉に目を向ける。
さっき扉が開いた音の方角なら判るが、それ以外に
何処の部屋が使われているか、見て判るものではない。
一先ず適当な部屋の扉をノックしてみた。
叩いた扉の先、既にイヴァンが先客として>>0:128
中に居たことには気づいて居なかった。]