[呪を紡ぎ、解放するのは『世界樹の仔』の近辺を一時的に隔離する結界。その力に反応してまたふわふわが増殖するのは、已む無しか。碧い光が空間に弾け、壁が構築されてゆく。その途中、開いた右手を軽く動かし、召喚実習を行っていた生徒たちを結界外に退避させておいた。何せ、そうでもしないと、窒息しかねない]……さて。仕込みは、こんなもん、か。[生徒たちの離脱を確かめると、ぽつり。こんな呟きが零れ落ちて、消えた]