― 広間 ―[小さな笑い声と竦められる肩>>7。少しばかり首を傾ぐようにしながら笑みを深める]……家族は大切にするといい。なくしてしまってからでは、出来るのは後悔しかないからね。[不意に身体を起こし、机上に放り出したままのスケッチブックを手に取る。ぱらぱらと捲るページは画材故の黒ばかりが過ぎ去っていく][手を止めた其の場は真っ白の無地。芯を削り出された鉛筆をくるりと回してからさらりと白の上を滑り出す]