そうだ。
蛇は、火以外なら、コールタールか防腐剤の臭いで避けてくれるはずだった。
[アーベルが別の部屋で蛇の話をしているとは知らず、思い出して呟く。
周囲を見渡し、先ほど、大きな荷物を動かすような音が響いていた部屋へ、ライヒハルトが入って行く様子>>1:1006が視界に入る。]
こちらは武器庫や、衣装部屋。
そちらには、何があるんだ。
部屋の奥に隠し扉?
迷宮みたいだ。
否、城と言うものが作られる時の事を考えれば、
仕掛けがある事自体は特筆すべき事項ではないのか。
[イレーネの言葉>>1:1027に首を傾け、]
今、奥に入って行った天鵞絨みたいな目の彼と、
貴女の名前を教えて欲しい。
二人だけで進むのは、危険そうだな。
あの兄さんは探検も慣れっこみたいな顔をしてるが。