……んじゃ、とりあえず、捕まえたら、この籠に入れてねー。[言いながら、近くの茂みの影から蓋つきの大きな籠を引きずり出す。白い蔓草で編まれ、白いリボンで飾られたそれは時折、きらきらと光の粒子を零していた。聖夜が、という言葉は効果てきめんだったようで、皆やる気になってくれている様子。これなら大丈夫かなー、と思いつつ、少年も近くを跳ねるきのこに木の葉色の瞳を向けた。*]