なら、兄貴のことはボクがこの手で殺してやるよ。[だから、ふんと鼻を鳴らして笑ってやる。手を伸ばして、首を絞めるフリまでつけてやった。そんなことで動じる兄貴でもないのは、知っているけど] うん?ロラン? ああ、そうだね。それじゃボクも──…[カチューシャがもう一人の幼馴染を気にするのに、振り返る。踏み出した足が止まったのは、もうひとつ声が聞えた所為。ボクは、自分の顔が綻ぶのを感じてしまう]