人狼物語 ─幻夢─

103 氷面鏡に映る彩


演奏家 オトフリート

―ギュンターの屋敷・広間―

[黒猫との接触を試みていると、なにやら驚いたような、そして知っている声が聞こえて顔を上げ。そうして、姿を確認すると、その懐かしい姿に笑みが零れた。>>25]

 イヴァンか?
 そうそう、俺だよ。
 いやぁ、本当に懐かしいっていうか、久しぶり。

 ギュンターさんはご自分の部屋かもしれないな。

[仕事柄身についた丁寧な物言いも、旧知の相手であればすぐに崩れて昔の口調に戻る。
何よりこの村の人間の前で「私」というのは少し気恥ずかしい。
そうして、黒猫に声をかけるのにもう一度イヴァンを見て]

 大工仕事の音が聞こえてたの、イヴァンだったのかい?
 おじさんは一緒に来ていないの?

[なんて尋ねてみる。
相変わらず手は黒猫に向かって伸びたままだったけれど。**]

(26) 2017/01/08(Sun) 23:37:40

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