[ひょい、と。
容易に持ち上げることが出来たのは、野ねずみ達がきのこを囲んでいたお陰か。
音が止まっていたところをみると、野ねずみ達に戸惑っていたのかもしれない。
持ち上げたきのこはふるふると震えていた]
わわ、ごめんねー。
このこは回収するよー。
[きのこが宙に浮いたことで野ねずみ達はギュンターの周りを回り始める。
まるできのこを持って行ったことに対して抗議しているようだった。
ちゅうちゅう、と鳴き声が聞こえる]
わー、どいてってばー。
踏んじゃうよー。
[きのこを抱えて移動しようとすると、野ねずみ達が進路へと躍り出てくる。
足を止めて別へと行こうとすると、また目の前に野ねずみ達が駆けて来る。
遊んで欲しいのだということには気付かないまま、先に進めず途方に暮れていた*]