― 翌日/宿屋の一室 ―[目が覚めたのはやはりいつもと変わらぬ時間。部屋でこれまでの事を思い出しては溜息を吐く。もし今日、誰も犠牲者がでなければ家に帰って母親に会いたい、と少女は思っていた。その思考を中断させたのは階下から響いた音>>18何かが倒れた、どこかかたい音に華奢な肩が揺れる]――…っ。[厭な予感が拭えない。宿の主人か誰かが朝食の仕度中に何か落したり倒したりしただけ。そう思おうとするがそれは上手く為せなかった]