― 2階・ラッセルの客室 ―
[其処にはネリーとユージーン。
それから、物言わぬ姿となった、ラッセル]
……嗚呼。
[もしかしたら、石の方が、なんて。
薄らと抱えていた淡い期待も霧散する]
……まだ、居るようだよ。
ハーヴェイが『そう』であったのか判断する手段はないけれど。
[低く呟き、緩やかに首を左右に振る。
ユージーンの言葉に自然手を貸そうと動きかけて、ネリーの言葉に笑った]
では、力仕事は男二人に任せて貰うとしよう。
……そうだね、ではネリーには少し話を聞いて貰おうか。
[一先ずは、と。力を喪った為に随分と重い身体を持ち上げることに専念する]