― 二階 客室 ―
う、ん……?
[男は、どれくらい眠っていただろうか。
重い体を無理矢理ベッドから引き剥がし。
着替えようとしたところで、ぼろぼろになったシャツと薄汚れたズボンに気がついて。]
……しまったな。
着替えも持ってくればよかった。
[と、呑気な事を口にした。
仕方ないので、ズボンはそのまま履き、上は、カソックを直に着るという実力行使に。
そして、部屋から出て、階下へと向かおうとした所でヘルムートと出会ったか。]
……今度は、誰だ?
[ヘルムートの様子に、短く問うたものの。
人数が減った現状では、顔を合わせてしまえば容易に解ってしまうけれど*]