―一階廊下行き止まり→―
[サクラが死んだ、場が動いたことを示すもの。
もうひとつ絵から消えていた姿、ハルエのもの。彼女も死んでいることを、あらわす事実。
ユリが不思議に思っていた絵のこと、サクラが死ぬ前に消えていたことに、ボクは気にすることもできずにいた]
百乃喜さんだった…
[急いでその場から離れようとするユリに追いつこうと、できる限り急ぎながら、伝える言葉は重く]
たぶん、宮町さんも…
[そう、伝える言葉は、さらに重くなる。
意識も引きずられるように、重い、混濁する。
それでも行かないと、いけない。義務感にかられて、動く足。
ユリにはずいぶんと心配をかけるかもしれない]