あんまり酷い嵐にならないといいけど…。
[嵐になると言う夫には、少し困ったように見上げて。]
クロエちゃん、家に戻ってるかしら。
急に降り出したから、小屋のほうのままなんてことにならなければいいけど。
[湖の近くであれば、そこも荒れるかもしれないと。
彼女の事を心配そうに今は思った。
その思考は、一時幼馴染の声で中断はされる。]
ライ、いらっしゃい。タイミング悪い時に来ちゃったね。
[幼馴染の訪問に、一旦は嬉しそうな顔を見せたものの。
外の様子を思えば、やや困ったような視線を彼に投げたのだった。]
うん、さっき終わった所。
[商談の話をされれば、>>7立ち上がる前に、代金は受け取っており。
雨宿りの旨は、どうぞ遠慮なくと笑顔で承諾を返した少し前の事を思った。]