[気をとりなおして、旅人は小川のそばに座ります。一つ、二つ、三つに四つ、光がちかちかと星のようにまたたいています。]きれいだな。[ホラントのことばなど忘れてしまったかのように、旅人は蛍を見つめていました。そうしているうちにドロテアと出くわしたか、それともすれちがったかは、*当人たちだけが知るお話です。*]