[何が起こったか直ぐには理解出来ない。エーリッヒの手が落ちて床へと頽れるを見て漸く彼の身に起こった事を朧に感じ取る]や、ぁ。――エリィ…ッ[覚悟をしていたはずなのに目の前で其れをみてしまうと焦りを覚える。追いすがるように手を伸ばし赤く染まる腹の傷口を押さえようとした] ……死なないで。死ぬべきは、私、なのに。[ゲルダを殺し、欺こうとした罪。罰を負うべきは自分だと思う]