[目の前に聳えるのは先程まで居た館。玄関口には声を張り上げる礼斗の姿>>40が見える]な んで、 真直ぐに 走ってたはず、なのに[震える声が零れ落ち、駆けた疲労もあって膝から力が抜けた。ぽす、と珠樹はその場に座り込んでしまう]いくら周りが見えないって言っても、おかしいよUターンするほどカーブした覚えなんて、無い[錯乱の次は混乱。珠樹はここから逃げられないと言う事を、身を持って体験した]