――川辺――[川辺の小屋。マクシームの棺の横に並ぶイヴァンの屍体を見下ろす。脇に屈んで、その手を取った。冷たく、硬くなった土気色。持ちあげるのに少し力がいったから、身を屈めて口に含む。ガリ、と音。先を千切り、口に入れて飲み込んだ] …あとは、――キリル。[小さく呟くと、黒銀の毛並み持つ狼の首へと腕を回す。狼の力強い跳躍を持って、またその姿は森へと消えた]