[しばらくして、ぽふ、と暖炉の前のソファに座り、靴を脱ぎソファの上で膝を抱え物思いに沈む。昔から踊ることが好きで時折ラーイのピアノに合わせて踊る、と言う事もあった。そして、11年前のある日。所属している旅の一座が村に訪れた時に、父やラーイと話し合った上、その一座に加わってあちこちへと旅をして。その見世物の中には、やはり幻燈歌が含まれていた。]