―― 回想 ――
分かってる。
あまりやりすぎるとレイ兄に怒られるから。
[あまり飲ませすぎるなと友人から言われて、頷く。
彼女のワイングラスをさりげなく手で覆ってみたりもしたけれど、やがて送っていくことにした]
………………
[キリルの家の前。彼女の兄に引き渡す前に、一度足を止めていた]
キリル。今日は本当にありがとう。幸せだったよ。
大好きだ。――お休み、良い夢を。
[ふわふわと雲の上を歩いているような彼女に届いただろか。
さすがに広場では自重していたけど、肩に頬を寄せられたりなど可愛いことされてちょっと我慢はしきれない]
[一度だけぎゅっと抱きしめると彼女の頬にくちづけた]