―工房『Horai』客室―[夫のストレートな物の言い方は、慣れてはいるが、人前ではやはり少しだけ困ったような表情を浮かべる。それでも繋いだ手を離すことはせず、逆にぎゅっと握り返した。]ああそうだ、ライにも紅茶入れるね。他にも御代り欲しい人はいるかしら?[そう一度客間の人らに問いかけてから、台所へ足を向けて。]折角だから、今使ってもいい?[一度ライヒアルトに、ビンの中身を振舞ってよいかと尋ねた。]