― テレーズ宅前 ―[遣った視線が、はたと瞬く。ミレイユへと落として、はたはたと瞬いて]…ミレイユ?どした、何か気になる事でもあったんか?[かすかに耳に届いたのは言葉では無くて音だけだった。荷を両手に抱え直し、よいせとしゃがみ込む。視線が合う程では無いが先程よりは近付いた距離で、こと、と軽く首を傾いで]