―ミハイルの家―[あてがわれた寝台を降りたのは、物音と話し声のせい。車椅子に移動して、そっとローズウッドの扉を開ける。丁度、ユーリーがキリルの名前を出した所で>>35] ……なん、で……[白い顔が一瞬でさらに白くなる。血の気の退く音が聞こえるものなら、響いたと思う。ふらり、車椅子の上で目眩感じ、手摺を握りしめた]