― 廊下 ―[ぐすぐすと泣いているせいで言葉が足りず、グレゴリーが勘違いしたことにも気づかない。 部屋をでる直前に聞いたレイスの言葉に、安心できないからよけいに涙がとまらないのだった] ……レイス、さん、は、おかしの、きに……[それでも途切れ途切れに、レイスの部屋の扉に手をかけるグレゴリーに伝えようとしたところで、その本人が出てきて言葉は途中で跡切れるのだった]