―森―エーリッヒお兄ちゃん、どこー!?[少女は森に辿り着くと。先にこちらへと来た銀狼の人としての名を大声で口しながら。森の中を彷徨い歩き始める。ユリアンが後をついて来ていても、少女は気付かない。どれくらい歩きながらそうしていたかは分からない。森に慣れていない少女は、現在地さえも見失っていた。]んもぉぉぉう!……ラファールいるんでしょ!?出てきてよ!![寒さと疲れからか、やけくそ状態で求める人の狼としての名を呼んだ。]