― レイスの部屋の前 ―
[レイスの心配をするグレゴリー>>62の鋭い視線にびくり、と肩を揺らし。
部屋から出てきたレイス>>63がグレゴリーにつられたようにこちらを見るのにますます涙が滲んだ]
―― ……っ ふ、え……っ
〜〜〜〜っっ
[どちらの視線も怖く感じられてとうとう大きな声で泣き出した。
バンシーの泣き声はかん高く、廊下に響く。
しゃがみこんで泣くより逃げるなり伝えるなりするべきなのだが、泣くことが我慢できるのならそもそもバンシーではないというか。
本人にとってもいっぱいいっぱいなのだった]