[聞こえない、――まだ、知らない。やさしい青年が、石と化したこと。撫ぜてくれる手に、>>61零れた涙が止まらない。]っ…ぅ、 … …ハイン、… …―― ッ―…[俯いて、ほんの少し、身を寄せるような形となった。必死に落ち着こうと、泣き止もうとする押し殺した嗚咽は――やがて、少しずつ小さくなる。――、震える肩、とまるころ。更なる痛みをはらむ事実が、突きつけられるだろう>>66]